尿の量が少ない、頭痛が激しいなどの心配で深夜に訪問看護の依頼の電話が来る場合もあるが、行ってみると症状が治まることも少なくない。患者は「Tさんが来てくれて安心した」と言う。精神的な不安から具合が悪くなっているケースも多く、Tさんが訪問して話をしているうちに元気になるのだ。そういう時、Tさんは改めて看護師の存在が患者に安心感を与えていることを実感するという。また、Tさんは、これまで何力所かの職場で看護師やケアマネージャーの仕事をしてきたが、賃金面でも同センターが一番高いという。医師は、「経営も順調になってきた。利益が出た分で在宅看護にパート社員を増やして、ゆくゆくは株式会社として起業して地域に雇用を創出したい」と展望を語る。10年10月、筆者が夕張医療センターを訪れ九日は、往診と訪問看護を利用する98歳の女性が自宅でバースデイケーキを囲んで家族や医師、看護師らと誕生日を祝っていた。医師は「もし彼女が病院に入院して、生命を維持するためだけに管理される医療を受けていたら、既に亡くなっていただろう」と語る。
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