昭和三十八年(1963)、いまの質屋と同じ場所に五〜六坪の販売店を開店、Iさんの親が自分の希望で商売を始めた。販売した品物は、当然ながら質流れ品が中心であった。そして、増築・増床を繰り返しながら、現在の三階建てビルに建て直したのは平成元年(1989)になってからである。Iさんが跡を継いだ当時、質草によく持ち込まれたのは、俗に道具といわれた家電製品、それと衣類がまだまだ多かった。家電は、ラジオやテープレコーダー、コンパクト化される前の大型ステレオなどをよく預かったという。最近は、パソコン、デジカメ、DVD関係が多くなってきて、逆に家電製品は大幅に減り、商品構成もすっかり入れ替わっている。が、いま、ショップの買い取り・販売の中心を担っているのは、貴金属、時計ミフランドバッグがベスト3である。バックヤード分も含めておよそ三〇〇〇点、約五〇〇〇万円の在庫も、ほとんどはその三商品で占められる。